
ゴールドマン・サックスが投資した不動産資産のリターンを最大化する戦略の提案・実行が仕事です。特に出口戦略は重要です。REITなどに売却したり、あるいは賃料を上げるために共用部分に手を入れるなど物件のバリューアップも欠かせません。オフィスビル、商業施設と、全国の不動産と名のつくものはほとんど手がけますね。これまで私が自ら担当したのは100件ほど。北海道から沖縄、奄美大島まで、ほぼ全国をカバーしています。現物資産ですから、建物の状況や入っているテナントはもちろん、地域の経済状況、地場の企業、歴史なども現地で確認してからプランを練ります。
スケールの大きさでしょうか。日本の不動産には世界の投資マーケットが注目しています。そのアセット・マネジメントは、ドメスティックな不動産と世界金融のつなぎ役として機能する重要なビジネス。しかもひとつとして同じ物件がありませんから、ただ数字の動きをにらんでいたりお金をかければいい仕事ができるわけではない。その中で投資家の期待に応えられるよう、様々な戦略を自分で考え、臨機応変に動けることがやりがいになると思います。当然、会社も意思決定が早く、とてもフレキシブル。上下関係がなく、自分の意見を年齢に関係なく主張できる環境です。

転職前も不動産の仕事をしていました。ビルの営業からマンションの販売、ビルのメンテナンス、不良債権の回収と、幅広くやっていたという感じです。ちょうどAM(アセット・マネジメント)・PM(プロパティ・マネジメント)といった言葉が出はじめた頃、ここに転職した先輩ふたりに誘われました。面接では自分のやってきたことを説明して、どのように貢献できるかを話したような気がします。入社して印象的だった仕事は、四国で手がけたオフィスビル。大改修を行ったにも拘わらず、その翌年大きな台風に遭ってしまったんです。水没した地下の設備を半年かけて入れ替えたんですが、工事の打ち合わせで現地へ赴いたときもまた台風。その日は帰京もできなかったという、社内では半ば伝説的な話です。
どれだけ投資家の期待に応えられるかを考えています。前述したように、世界の金融と密接にリンクしていますから、視野を広く持って、変化にも臨機応変に対応していかなければならない。つねにアンテナを広く張っておくことが大切です。また、組織を束ねるディレクターとしては、いい組織、強い組織を作りたい。チームのみんなが楽しくスキルアップできる環境を用意したいです。そしてチームに対して責任を持ち、困っているメンバーがいればいつでもサポートできるよう心がけています。変化に対応できる力と交渉力で成果を上げながら、メリハリのある仕事をしてもらいたいですね。

海外の資金を動かす以上、職務内容によっては、高い英語力が求められます。宅建や不動産鑑定士の資格なども知識を広く学べる点で強く推奨します。ただし資格がすべてではありません。自主的に物事を進められる方を歓迎します。自分ができることを率直に示してほしいですね。